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2009年10月15日 (木)

火天の城

先日「火天の城」を見てきました。 安土城を築城した宮大工の話。うるさい事を言い出せばツッコミどころは満載なのだが映画として史実のエピソードを交えて楽しめる展開に仕上がってたと思う。ただそんな事より城好きは必見でしょう。なにせオープニングから天守指図がCGで立体的に復元されるシーンだもの。もうそこだけで目頭が熱くなった(笑)。
詳しく言えば実際の天主台の中央には芯柱の礎石はないとか、池上家の模型は内藤氏の復元に似た形にして欲しかったとか、そう云うディテールにはこだわって欲しかったなぁ。
ついでに言えばストーリーはともかく、城好きとしてはCGの天主が堪能できるだけでも大満足なので完成後の城内をもう少しCGで見たかった。完成時に狩野永徳が安土城を屏風に描きながら城内をCGで俯瞰するシーンとかあったら最高だし。更にはオープニングはローマのヴァチカンの地下の廊下にその安土山図屏風が飾ってあるシーンから始まるとか…。あーもう止まらない!
私の通っていた高校には日本の城研究会というのがあって、在籍当時の研究テーマが安土城天主だったという程、安土城には拘りがあるのです。自称「ライフワーク」(笑)。
実は当時より安土城天主(守)の復元については二通りの説があって、未だに決着がついていない。内藤昌先生と故宮上茂隆先生の復元の説があってどちらがより史実に近いのか判らない。
とっても大ざっぱに説明すると、通常というか、よく知られている城の天守台は上から見ると四角くなっているのだが、安土城の天主台の石垣は不等辺八角形になっているのが発掘の結果判っています。
そこでその上に建物を建てるに当たって、内藤説はいびつな八角形に合わせて底面が八角形の建物になっており、宮上説は八角形の台上に四角い建物を乗せているので建物の周りの天守台に隙間があいているのが特徴。
映画では宮上説に近く四角い建物になっていました。
ただ宮上説が正しいとすると、内藤説は池上家の実在する図面「天守指図」を基に復元したものである為、この図面の信憑性が問題になってくる。だからコンペに負けた幻の図面という事にしておいて、池上家のプレゼンの模型は内藤説に沿った形ででてくればすごくスッキリとしたのに、と思ってしまった訳です。
余り書くとネタばれになるのだが、実在する天守台の中央には礎石がなく、おそらく当時からの穴が掘ってある。この穴が何なのか未だにはっきりとは判ってないが、掘っ建て柱が立っていた穴である可能性もある事を考えると…。
まぁ映画のクライマックスに関わる話なので野暮なことは言いたくないが、それはそれと割り切って見ると結構面白かったなと言う感じ。ヒノキ調達のエピソードも盛り上がるし、信長カッコいいし。
歴史好き、特に城好きは必見かな。

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